毕业论文课题相关文献综述
1.『デフレ経済と金融政策』(吉川洋 編「バブル/デフレ期の日本経済と経済政策」第2巻 2009年) この本は「失われた10年」の金融政策とデフレーションにつきアカデミックな立場から研究した成果を報告している。
1990年代初頭バブル崩壊した後に日本経済が陥った長期停滞、いわゆる「失われた10年」は世界中の注目を集めた。
日本は政策対応を誤ったために10年という長きにわたって経済が停滞した。
1990年代初頭にバブル崩壊した後、1997-98年の金融危機を経て99年デフレに陥った。
財政金融政策いずれについてもToo Late,Too Littleだったために、バブル崩壊後の経済の悪化を止めることができなかったというのである。
2.『AKB48の経済学』(田中秀臣 朝日新聞出版 2010年) 田中秀臣は著書『AKB48の経済学』において、当時日本の音楽市場での影響力を増しつつあったAKB48グループのビジネスモデルを分析し、AKB48グループは不況下にも強い「デフレカルチャー」のひとつだという説を提唱した。
2000年代以降のCD不況の中、J-POPのアーティストはライブで収益金を確保するスタイルが主流になり入場料金は高額になりがちであるのに対し、AKB48グループの劇場公演のチケットは一般的なアーティストのライブに比べればはるかに安価に設定されており、また写真集をはじめとする関連商品の価格も相場より低めに設定されている。
これは収入の低い若年のアイドルオタクにターゲットを絞ったマーケティング戦略であるという。
また、AKB48のメンバーの多くがブログやTwitterを開設しており、ファンはそれをチェックするという形で事実上出費の伴わない消費を行っているが、これもデフレカルチャーの典型として解釈できる。
同時に、文化経済学に関する著書のある経済学者タイラーコーエンが「心の消費」と呼んだ、金銭を移動させることのない非経済的活動のひとつとも捉えられるという。
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