中日における「鬼」のイメージ変遷の対照研究；中日鬼形象演变的对比研究文献综述-文献综述网

文献综述

［1］馬場あき子．鬼の研究［M］．東京：ちくま文庫，1988　馬場は『鬼の研究』で、「鬼」とは何か、「鬼」範疇はどのように定義されているかについて、さらに研究し、明確にする必要があると指摘している。

馬場は『鬼の研究』で鬼の系図を大別した。

「一つは日本民俗学上の鬼（祝福に来る祖霊や地霊）。

二つは１の系譜に連なる山人系の人々が道鏡や仏教を取り入れて修験道を創成した山伏系の鬼、天狗。

三つは仏教系の邪鬼、夜叉、羅刹、地獄卒、牛頭、馬頭鬼。

四つは人鬼系（放逐者、盗賊など）。

五つは変身譚系とでもいうべき鬼で、変貌の契機が怨恨、憤怒、雪辱など情念をエネルギーとして復讐を遂げるために鬼になることを選んだもの。

」馬場は「鬼」と「神」というものは同じもので、人の心の両面にすぎないと指摘している。

日本の鬼の定義と分類についての研究は論文の作成に非常に役に立つと思う。

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