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文献综述
中国国内または日本にかかわらず、酒文化についての著作や論文が数多くある。
永久山夫の『酒の肴雑学百科』ではこのように書いてある。酒を飲もうといっても、酒だけ飲むわけではない。そこには、土地のもの、季節のものが、「さかな」として並べられ、酒をおいしくしてくれるはずだ。とりわけ、日本古来の「さかな」は、日本人の生活の知恵が凝集されており、味よし、体になおよしの珍品が数多い。今宵も、「さかな」について蘊蓄を傾けながら、一杯ほしてはいかが。
小檜山後は『日本酒392』の中で、日本酒を紹介してある。日本に酒が存在することを示す最古の記録は、3世紀に成立した『三国志』東夷伝倭人条「いわゆる魏志倭人伝」の記述に見られる。同書は倭人のことを「人性嗜酒」と評しており、喪に当たっては弔問客が「歌舞飲酒」をする風習があることも記載している。ただ、この酒が具体的に何を原料とし、またどのような方法で醸造したものなのかは、この記述から伺うことができない。
村上一雄の『餐桌礼儀ABC』のなかで日本と中国は同じアジアの国なのに、お酒の飲み方がずいぶん違う。日本人の場合は自分が飲みたい時に飲みたい分だけ飲むが、中国人の場合は誰かがお酒のコップを持つとそのたびに乾杯をし、半分または全部飲む。お酒が減ればまた継ぎ足し、乾杯することと書いてある。
小泉武夫は『披露したくなる酒と肴の本』のなかでこのことを述べている。日本では宴会は、酒を飲むことだけだ。同僚や上司と一緒に酒を飲んだり、地位にかかわらず、何も話せる。普通の圧力、悩みなど全部話せる。楽な空間が作られる。酒を通し、日本人は気楽にようやく交流することができる。だから日本の酒、贈り物だけではなく、人と人を交流するの潤滑剤になっている。
中尾進彦の『日本酒入門』は古代日本のお酒は朝廷の造酒司を中心に更なる開発改良が進められており、平安時代中頃の10世紀には現在のような日本酒の醸造法が確立していたことをかいている。
蒋雁峰の『中国酒文化研究』は酒は中華民族の5000年あまりの歴史に浸透して、文学芸術創作、文化娯楽等方面から飲食調理、養生保健などの方面で重要な地位を占めていることを述べている。
张长兴の『酒文化』はこのように述べている。中日両国の結婚式の中で、酒は非常に重要な役割を果たす。婚約するときも、結婚するときも、酒は欠かせない。縁談を決めるとき、男性が女性の家に贈り物をするとき、中国では必ず酒を送るが、日本にはそんな習慣がない。中日両国の結婚式で、新婦と新郎は一緒に酒を飲まなければならないと述べてある。
高富の『中日酒文化比较谈』のなかで中日の文化や思想が違うので、両国の飲み方や飲む礼儀も違う。中国の宴会には大きく言って三のタブーがあることを書いている。
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